期限の無い約束

自分の家に渚がいるのに、帰れない自分。
"寝具も干してフカフカだから、ちょっと寝ます"の後、連絡が途絶える。
待て待て。普通寝るか?初めて行った男の家で。
もう5時間も経ってるけど、大丈夫か??でも、渚なら爆睡してるとかあり得る電話してみよう。

「ふぁい。」

「俺。5時間経ってるけど、起きなくて良いのか?」

「うっそ!めっちゃ寝過ぎた!」

「初めての男のうちで良くそんなに寝れたな」

「本当にね。りょうちゃんの匂いがしすぎて誘惑に勝てなかった」

「……。隣に居ないのに可愛い事言うなよ。」
今すぐ全部捨てて帰りって抱きしめたい。

「ふふっ。キュンとした?」

「わざとかよ!意外とあざといな、渚」

「だって、全然会えないし。時差があるから、たまにしか声聞けないし。いつ帰って来るのよ?」

「20日後ぐらいかな。何、寂しいの?」

「寂しいと言うか、私達って何なのかな?って。付き合ってないし?婚約もしてないし?結婚もしてないし。まだ幼馴染のままなのかな?ってちょっと、不安に…なってみたり…して?」

「そうだよな、ごめん。そっちに帰ったら指輪買いに行こう。好みとかあるでしょ?きちんと渚の家に挨拶に行きたいし。」