期限の無い約束

抱き抱えてベンチまで歩いても全然起きない。
こんなに硬いとこに寝せても起きないし、とりあえず横たわるドレスを着た渚。
目のやり場に困るから、自分の邪念を払う為に着ていた上着をかけた。ドレスに裸足で、砂浜歩くってどうなんだ?山まで作ってたから、ネイル傷だらけだけど。
んで、若干口開いてるし。膝枕で眠る渚の頭を撫でながら今回の協力者たちに報告を入れる。

"オッケーだった。サンキュー"

途端に鳴り出すスマホ。
渚が起きたら困るからしばらくほっといたけど全く鳴り止む気配が無い。
さすがに、返信しようと通知を見たら…
"今出た""待ってろ〜""続きはそっちでやろう!"
いやいや、来るなよ。空気読めよな。

それにしても寝顔、あんまり変わってないな。
昔、ばぁちゃんちに遊びに行った時の昼寝以来か。
幼稚園の時から、なんだかんだ渚が好きで他のやつに取られないように必死だったっけ。
でも、ついつい意地悪してよく母親に怒られた。
長い休みの度に、日本に帰って来てたけど渚の家も渚ママの実家に帰ってて会えず。

なんだかんだとタイミングを逃しまくって、母親が日本に帰るタイミングで帰国して速攻で告白したかったけど、それも叶わず。
大学の時代に颯斗に再会してからは、花梨経由で渚の彼氏事情聞いてたから、只管焦った。