期限の無い約束

「わざわざ、誰かに連絡先聞いてまで知らせる事でも無いだろ?ばぁちゃんは、そうめんとかしに行った方。足腰が弱ってきてるし、一人暮らしだけど母親がちょこちょこ行ってるから大丈夫だと思うけど。」

「なら、良かった。
実は、式が始まる前のやりとり聞いて、私だがりょうちゃん帰って来たの知らかったみたいで、ちょっとショックだったんだよね。結構みんなで会ってたなら、呼んでよー。」

「呼ぶにもここ3年ぐらいは、帰ってきて無かったろ?どーせ、来れなかったって。こっちに帰ってきてる時に、たまたま参加したフットサルで颯斗に会って、そっから帰ってきた時には飲んだりしてたから、小2で引っ越す前までの知り合いおは今の方が仲良いかもな。」

「そうなんだ。
就職してからは忙しすぎて全く帰れず、今回は冠婚葬祭って事でなんとか帰って来れたんだよね。
きゃぁぁっ!」

「おいっ!」

転ぶ!と思ったけど。。。
衝撃は無くて、あったかいものに包まれてる。
抱き止めてくれて、さっき母の天然エピソードで落ち着いたはずの心臓が、再び高鳴る。

「気をつけろよ、暗いんだから。まだかなり酔ってんのか?具合悪い?」

「ううん。砂にヒールが埋まった。」

「この歩道で転ぶのに、そんな靴で浜の方行けるか?」

「ブロックの上歩いて行く!」

「そこ、帰るとかじゃ無くて、行くんだ。
じゃ、危ないから。はい。」

また、手を出してくれた。
これも、転んだら危ないからだよね。
素直に繋いで貰う。

遊歩道を通って浜辺に出ると…

「綺麗だね。」
「綺麗だな。」