家に帰るとなんだかバタバタしていて、
よくない予感がした。
案の定
「縁談がきた。断ることは許さない。」
断ることができない。
父には逆らえない。
でも、思い浮かぶのは結奈ばかり。
結奈と結婚したい。
今すぐ迎えに行きたい。
その時告げられた。
「お相手は端野家だ。」
「しかし端野家に女の人など。」
「わかったなら、さっさと返事しろ。」
「わかりま、、」
「なんだ。逆らって関係を悪化させるつもりか?」
「お相手に、結奈以外考えられないと。」
「はぁ。相当頭がいかれとるな。」
“あぁ?もしもし。松野ですけどもー〜”
父が端野家に電話をかけだした。
そして、急に
ドンドン!!
「仁、はやく支度しろ。
あと20分でお相手の方がいらっしゃるぞ。」
え?は?いくらなんでもはやすぎるだろ。
そう思っても、
拒否権なんてない俺はいつのまにかスーツに着替えて
摩訶不思議な金髪スーツマンになった。
父は落ち着いた色の和服だった。
父はドキドキしているらしく、
ソワソワし、落ち着かない。
プップー。
俺の婚約者さんがやってきた。
ドカドカと廊下から音がして、
なんて非常識なんだろうと思った束の間。
スパンと開けられた襖の前に立っていたのは
はしのはくだった。
「迎えにきましたって。」
「え?」



