最近、誘われていることがある。
端野家に入らないかと。
端野家は名門の護衛一家で。
社長や、会長さん達の護衛をする。
端野家なら金銭的にも余裕が生まれるし、
いいんじゃないかと。
でも、もし端野家に入れば、
東堂は捨てることになる。
特に東堂に、思い入れはないから
別にいいのだけれど。
じゃあお願いしますと。
しかし、端野家に入ったのはいいものの、
私たちの立ち位置は端野家会長娘。
そして、その子供。
重荷すぎる、、。
私たちはひとつお願いをした。
端野家に入ったことを口外しないこと。
松野家に近い端野家なら、
簡単に情報がいってしまう。
あんなに無責任に家を出たんだから、
そう簡単に、「ただいまー!」とはならない。
だから、狛が、高校生になったら
探しに行く。
そう決めた。
私が必ず、探し出す、と。



