「幹ちゃんは、朝ご飯食べないの?」
そう言って、わたしはお味噌汁をすすった。
「味噌汁うまっ!」
「俺、朝は食べないんだ。珈琲だけで。」
「そうなんだ。てか、幹ちゃん。目玉焼き、、、完全に火通ってるけど、わたしが何で半熟がダメなの知ってるの?」
「そんなの、知ってるに決まってるだろ。優弦が言ってたから。」
幹ちゃんの言葉を聞き、お兄ちゃんはそんなことまで話してたの?!と驚いてしまう。
すると、幹ちゃんはスーツの上にコートを着て、リュックを背負い「じゃあ、行って来るな。今日は多分19時には帰って来れると思うから。」と言った。
「うん、分かった。」
「優莉も今日から仕事だろ?まだ気持ち切り替えるのは難しいと思うけど、無理ない程度にな。」
「うん、ありがとう。」
「じゃあ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
幹ちゃんが出勤して行き、一気に寂しさが漂う空間になる。
そんな中、わたしは幹ちゃんが作ってくれた朝食を食べる。
お味噌汁も目玉焼きもわたし好み。
「お兄ちゃん、、、わたし、頑張るね。」
わたしはそう呟くと、朝食を完食し、洗い物を済ませてから出勤する支度をした。
化粧するのも仕事用の服を着るの久しぶりだなぁ。
まだまだ仕事モードにはなれないけど、そんなことも言ってられない。
お兄ちゃんに心配かけないように、自立出来るように頑張らなきゃ。



