わたしは慌てて部屋を出た。
「幹ちゃん!!!」
わたしがそう呼ぶと、幹ちゃんは既にYシャツにネクタイ姿で朝食を食卓テーブルに並べているところだった。
「おう。優莉、おはよ。」
何事も無かったかのような表情でそう言う幹ちゃん。
わたしは幹ちゃんに歩み寄ると、深く頭を下げ「昨日は、失礼しました!」と言った。
「へ?昨日?」
「昨日、わ、わたし、寝惚けてお兄ちゃんと勘違いして、、、幹ちゃんに、抱きついちゃったよね?!」
「あぁ。」
「本当にごめんなさい!」
「何で謝るの?」
「何でって、、、」
「だって、俺たち、家族だろ?」
幹ちゃんはそう言うと、微かに微笑み「ほら、冷めないうちに飯食えよ。」と言った。
幹ちゃんの予想外の反応と言葉に茫然とするわたし。
そうだ、わたし自分で"家族"とか言っといて、何他人行儀なこと言ってるんだろう。
わたしは食卓につくと、手を合わせて「いただきます。」と言った。
その間、幹ちゃんはスーツの上着を羽織る。
幹ちゃんのスーツ姿って、カッコいいなぁ。



