そして、わたしは幹ちゃんと毛布に包まりながら、テレビを見ていたのだけれど、わたしはいつの間にかウトウトしてしまっていた。
寝ているのか、寝ていないのか、その狭間で「優莉、こんなとこで寝たら風邪引くぞ。」とお兄ちゃんに言われた気がした。
それからお姫様抱っこをされ、部屋へと運ばれているのが分かる。
あれ?お兄ちゃん?
「お兄ちゃん、、、」
わたしはそう呟いて、わたしを運ぶお兄ちゃんの首にしがみついた。
しかし、眠気には敵わずベッドに寝かされ、布団を掛けてもらい、「おやすみ。」の言葉に「おやすみ、お兄ちゃん、、、」と答えた。
その日の夢には、お兄ちゃんが出てきて、何も言わずにただ微笑んでいるだけで、わたしがどうにか手を伸ばしてもお兄ちゃんには届かず、お兄ちゃんは段々と遠退いてしまっていった。
「お兄ちゃん!!!」
そう言って飛び起きると、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいて、ベッドサイドに置いてあるデジタル時計を見ると、7時5分だった。
もうこんな時間かぁ。
てか、あれ?わたし何でベッドで寝てるんだ?
昨日、ソファーでテレビを見てて、、、
お兄ちゃんが、、、
と、わたしはここで気付いた。
わたしはベッドまで運ばれたことを。
それがお兄ちゃんだと勘違いして、抱きついてしまったこと。
お兄ちゃんは居ない、、、ってことは、、、



