○放課後・学校の校門前
柚葉と涼介の会話の続き。
柚葉(会えないのが辛い……別れたら終わり……)
夏休み最後の数日間蒼依と会えず寂しかったことに気が付く柚葉。
他にも、クラスの女子が友人に「別れた」と報告した場面や、あれだけ毎日教室に顔を出していたのに、その日以来一切顔を見せなくなったその女子の彼氏の様子と、その関係性に自分が恐怖を覚えたことを思い出す柚葉。
柚葉(私……もしかして蒼依とそうなりたくないから自分の気持ちに見て見ぬ振りをしてた……?)
蒼依の金髪が似合わないとは思わなかった。むしろ夏祭りの時は綺麗だとすら思った。それでも金髪に拒否感があって目が合わせられなかったのは、涼介を連想してしまうから。柚葉は、幼馴染みに戻りたくて蒼依自身の姿で接してほしいと思っていたのではなかった。
柚葉(……他人のフリをしたまま接してほしくなかった……)
柚葉「涼介くん。……ごめんなさい、よりは戻せません。私……、私好きな人が居ます」
涼介「……うん。分かった」
柚葉の前から立ち去る涼介。少し歩いたところで、壁にもたれかかるようにして涼介を待っていた美咲と遭遇。
美咲「なんで敵に塩を送るような真似したの? きっとくっつくわよ、あの二人。多分柚葉、色々自覚したみたいだから」
涼介「……プールで会った時から薄々察してたよ。……今更だけど、無理言って紹介してもらって……他にも色々ごめん、ありがとう」
美咲「別に。あの時は……高瀬くんが柚葉の周りの男子を全員シャットアウトしてたから。他の男子と親しくした方が柚葉のためだと思ってたんだもの。あんたが振った後も柚葉はあんたに未練があるように見えたし。……私は柚葉の友達だからあの子の応援する。だけど……あんたの事も応援したかったのよ。二人が上手くいけばいいなって、本当に思ってた」
涼介「分かってる。……というわけで、これからもよろしく」
美咲「は?」
涼介「接点がないなら作れば良いかなって。友達ポジションを狙いにいくさ。グループで遊ぶときに呼んでくれたら……あれ? 怒ったか? 怒ったのか?」
柚葉と涼介の会話の続き。
柚葉(会えないのが辛い……別れたら終わり……)
夏休み最後の数日間蒼依と会えず寂しかったことに気が付く柚葉。
他にも、クラスの女子が友人に「別れた」と報告した場面や、あれだけ毎日教室に顔を出していたのに、その日以来一切顔を見せなくなったその女子の彼氏の様子と、その関係性に自分が恐怖を覚えたことを思い出す柚葉。
柚葉(私……もしかして蒼依とそうなりたくないから自分の気持ちに見て見ぬ振りをしてた……?)
蒼依の金髪が似合わないとは思わなかった。むしろ夏祭りの時は綺麗だとすら思った。それでも金髪に拒否感があって目が合わせられなかったのは、涼介を連想してしまうから。柚葉は、幼馴染みに戻りたくて蒼依自身の姿で接してほしいと思っていたのではなかった。
柚葉(……他人のフリをしたまま接してほしくなかった……)
柚葉「涼介くん。……ごめんなさい、よりは戻せません。私……、私好きな人が居ます」
涼介「……うん。分かった」
柚葉の前から立ち去る涼介。少し歩いたところで、壁にもたれかかるようにして涼介を待っていた美咲と遭遇。
美咲「なんで敵に塩を送るような真似したの? きっとくっつくわよ、あの二人。多分柚葉、色々自覚したみたいだから」
涼介「……プールで会った時から薄々察してたよ。……今更だけど、無理言って紹介してもらって……他にも色々ごめん、ありがとう」
美咲「別に。あの時は……高瀬くんが柚葉の周りの男子を全員シャットアウトしてたから。他の男子と親しくした方が柚葉のためだと思ってたんだもの。あんたが振った後も柚葉はあんたに未練があるように見えたし。……私は柚葉の友達だからあの子の応援する。だけど……あんたの事も応援したかったのよ。二人が上手くいけばいいなって、本当に思ってた」
涼介「分かってる。……というわけで、これからもよろしく」
美咲「は?」
涼介「接点がないなら作れば良いかなって。友達ポジションを狙いにいくさ。グループで遊ぶときに呼んでくれたら……あれ? 怒ったか? 怒ったのか?」
