さらに数日後。
噂のせいで体調を壊しつつあった彩陽は残業帰り、会社近くの駅で意識を失い、友紀と理人2人が助ける。
敵意剥き出しで、友紀と理人が会話をし、理人が彩陽を連れて帰り、看病する。
週明け、理人の看病のお陰で彩陽の体調は回復。
会社へ向かう途中、女子高生で理人の同級生の永井 柚衣にライバル宣言される。
ことの次第を見ていた友紀が声をかけると柚衣は去っていき、
 『大変だな……。俺にすればいい』と、友紀の意味深な発言(ことば)に彩陽の鼓動が高鳴る……。
友紀の発言(ことば)の真意を確かめようとするも友紀の携帯電話が鳴る。その後も機会を伺うが、確かめることは出来ず、無情にも時間(とき)だけが流れていく……。
その間にも理人の熱烈なアプローチは続いていた。
気がつけば、無事に企画をやりきり、打ち上げの際、彩陽は酔いつぶれ、友紀の自宅で介抱され、友紀からプロポーズを受けるが素直に喜べない……。
この日をきっかけに友紀の猛烈なアタック&理人のアプローチは増し、さらに柚衣からの度重なる陰湿な嫌がらせでストレスを募らせていた彩陽は些細なことで理人と初めて大喧嘩をする。
そんな中、急な日帰りの出張が入り、彩陽は友紀と共に向かう。
スムーズに仕事を終わらせるも公共機関の事故で急遽ホテルに泊まることとなる……。
事前にホテルに予約していたがホテルの手違いで部屋が1つしか予約されず、新たにもう1つ部屋を借りることもできずに一緒の部屋に泊まる。
温泉の効果もあり、仕事の疲れから彩陽は友紀がお風呂から部屋に戻って来る前に寝てしまう。
友紀は眠る彩陽を傍で見つめていると不意に涙が溢れ、理人の名前が囁かれ、友紀は複雑な感情を抱く……。
2人で1つの部屋に泊まったことは2人だけの秘密にはならず、翌日には社内に広まっていて、根も葉もない噂が飛び交う……。
その噂は理人の耳にも入り、ますます2人の関係は悪化し、彩陽は『噂通り既成事実を作りましょう!』と、友紀に提案し、ホテルへ……。
ホテルの室内で、
『自分の気持ちに正直に……。本当に望んでることは俺との関係じゃないはずだ』
と、理人と仲直りするように彩陽の背中を押す。
意を決して理人に会った瞬間……先に理人が謝罪(これまでの柚衣の嫌がらせや2人が1つの部屋に泊まったということも流した)し、自分の気持ちを改めて伝える。
彩陽も涙ながらに謝罪と気持ちを打ち明け、2人ははれて両想いとなる。