チョコとの恋は甘すぎる

焦り【side 千鶴】


―パチンッ。


音がして、そちらを向く。


すると、知優が、頬を抑えて1人の女を見ていた。


……悲しそうな、目で。


何が起こったのかは、知優を見ればすぐに分かることだった。


「奏羽、ちゃんっ……!?」


知優がそう名前を呼ぶと、当の本人……、奏羽とかいうやつは、顔をこれでもかと言うほど歪めて言った。


「いい子ぶらないでよっ……!」


「奏羽っ!?!?!?」


その横にいる女は、困惑しているようだった。