それから20年がたち、小学校を卒業して中学高校とたまたま同じだったが
人気者の彼と地味で平凡の私じゃ住む世界が違う。

クラスも違うし、話す機会もなくズルズル初恋を引きずっている。

そろそろ私も三十路‥。
結婚を考えたいが、誰とも付き合ったことがないし、こんな地味女誰も彼女にしたくないだろう。

そんな時小学校からの唯一の親友の坂野悠里(サカノユウリ)から電話がきた。

「彩綾〜。久しぶり〜。来月小学校の同窓会あるんだけどくるよね?」
私が行くからくるよね?という圧を感じる‥。

「私に拒否権はないのかな?悠里ちゃん。」

「当たり前でしょ?だって三上がくるし、彩綾が行かない選択肢ある?」

三上君もくるんだ‥。
会いたいけど、もう結婚してるよね。