君の瞳の中で生きてみたくて


「あ!そのマンションの前で大丈夫です!」

わたしはタクシー運転手さんにそう伝え、お会計を済ませると「ありがとうございました。」とタクシーを降りた。

帰って来ちゃった、、、

千空くんが住むマンションを見上げ、わたしは歩き出すとマンション内に入り、エレベーターで5階を目指した。

そして、一番奥の角部屋の目の前まで来ると、505号室のドアを見つめ、一つ深呼吸をした。

「よしっ。」

独り言でそう呟き、わたしは震える人差し指でインターホンを押した。

ピーンポーン

、、、、、、


出て来ない。
もしかして、出掛けてる?

それとも、わたしだって分かって開けてくれないのかな、、、

その時だった。

ガチャッ

ゆっくりとドアが開いた。

そして、中から姿を現したのは黒いTシャツ姿の千空くんで、わたしを見ると、目を見開き驚いた表情で「なごみ、、、」と呟いた。

「、、、千空くん、ただいま。」