君の瞳の中で生きてみたくて


わたしのホテル生活が始まってから約1ヵ月。

締め切り間近で、わたしはやっと原稿を完成させた。

すぐに新木さんに連絡をし、すぐに確認してもらうと「おぉ!ありがとうございます!あとは、僕に任せていただければ大丈夫ですが、、、最後に訊きますが、つみき先生、」
「お断りします!」

わたしは新木さんの言葉を遮り、そう言うと、キャリーバッグを閉め、バッグを肩に掛けた。

「え?つみき先生、何してるんですか?」
「帰ります!」
「え?!今からですか?!」
「はい!わたしの仕事はもう終わったんで。あと、宜しくお願いします!」

わたしはそう言って新木さんに深く一礼すると、急いでホテルを出た。

そしてホテル前に停まっていたタクシーに乗り込み、住所を伝え、千空くんの家へ向かった。

今の時刻は18時過ぎ。

この時間なら、千空くん起きてるよね?

わたしは窓の外を流れる景色を眺めながら、家が近くなっていくにつれて胸がドキドキしていくのを感じた。

千空くん、どんな反応するだろう。

もし、突き返されたらどうしよう。

でも、わたしは、、、早く千空くんに会いたい。