その日の夕方、わたしは千空くんといつものコンビニに向かった。
わたしは千空くんの陰に隠れるように店内に入り、入り口のすぐそばにある漫画が並ぶ棚を見た。
すると、そこに"見えない星は涙のあとで"が置いてなかった。
「あれ?おかしいな。ここなら、置いてるはずなんだけど。」
「、、、やっぱり作家が新人だから、置かなかったんじゃない?」
わたしがそう言うと、千空くんは「店員に訊いてみるか。」とレジに向かった。
「あ、千空くん。そこまでしなくても。」
そう言いながら千空くんのあとに続くわたしだったが、突然千空くんが立ち止まり、わたしは千空くんの背中にぶつかった。
「わっ!急にどうしたの?」
「なごみ、あれ。」
「えっ?」
わたしは千空くんが指差す方を見た。
すると、レジのところに手書きで「見えない星は涙のあとで は完売しました。」と書いてある紙が貼ってあったのだ。
「、、、え、嘘ぉ、、、。」
え、完売しました?
嘘、、、信じられない。
わたしが茫然としてると、千空くんは「だから言っただろ?」と言い、親指を立てた。
嬉しかった。
自分が初めて認めてもらえたような気がした。
でも、それはわたしだけじゃなく、千空くんが居てくれたからの結果であるとわたしは思っている。
"二人なら"、、、
わたしは、あの時の言葉を思い出していた。



