君の瞳の中で生きてみたくて


それから、わたしたちの心の距離はグッと縮まり、夜の散歩の時はもちろん、眠る時も手を繋ぐようになった。

お互いの気持ちを知り、触れ合いがあることでこんなにも生きている実感を得られるだなんて思ってもいなかったわたしは、一人寂しさを感じていたあの頃を忘れてしまうくらい、毎日が充実した生活を送れるようになってきた。

そして、いよいよ、、、
わたしが書いた小説が漫画化された"見えない星は涙のあとで"の発売日になった。

わたしはその日、ドキドキしながら仕事をしていたのだが、なかなか集中出来ず、手が進まなかった。

すると、そんなわたしの様子に気付いた千空くんが「気になって仕事にならないか?」と訊いてきた。

「うん、、、。」
「じゃあ、夕方コンビニ行ってみるか。あそこのコンビニなら、置いてあるはずだから。」
「1冊も売れてなかったら、どうしよう、、、」
「大丈夫だって。自信持てって、言っただろ?」
「、、、うん。」
「もうちょっとで2巻目も完成するし、、、」

そう言ったところで、千空くんの表情がふと消えた。

わたしは「どうしたの?」と千空くんに問い掛けた。

「あ、いや、、、なごみが書いた小説、3巻までで完結するから、、、あと少しでこの共同作業も、出来なくなっちゃうのかぁって、思って、、、。」

千空くんの言葉に、わたしも気付かされた。

そっか、3巻で完結するんだ。

共同作業の為に一緒に生活してたけど、、、これが終わったら、わたしたちどうなるんだろう、、、