君の瞳の中で生きてみたくて


「なごみ、もう一度言うけど、俺、、、なごみのこと好きだ。人間としても、一人の女性としても。」

千空くんにそう言われ、わたしは涙を拭いながら「ありがとう。」と言い、それから「でも、何で急に?」と訊いた。

すると千空くんは「今、描いてるシーンの台詞でさ、"気持ちは言葉にしないと伝わらない"って言葉が出てきて、あ!言わなきゃ!って思って言った。」と笑って言った。

「俺、思った時に言わないとすぐ忘れちゃうからさ。」

そう言いながら千空くんは立ち上がると、「あ、突然ごめんな!」と言い、仕事の椅子へと戻った。

千空くん、ありがとう。

気持ちを伝えてくれて、、、

"気持ちは言葉にしないと伝わらない"って、書いたのわたしじゃん。

なのに、、、わたしは、自分の気持ちを千空くんに伝えられてない。

わたしも伝えなきゃなぁ。

自分の心の準備が出来たら、伝えなきゃ。

千空くんに惹かれ始めてること。

いや、、、千空くんのことが、好きだってこと。