君の瞳の中で生きてみたくて


「ち、千空くん?手、、、急にどうしたの?」

わたしがそう訊くと、千空くんはクールな表情で「繋ぎたくなったから。」と答えた。

「ツナギタクナッタカラ、、、?」

わたしの頭の中は混乱し、言葉が片言になってしまった。

これはどうゆう状況?
また絵を描く為に必要なことなのかな?

「嫌だった?嫌なら離すけど。」

千空くんがそう言うので、わたしは答えた。

「いや、じゃ、ない、です、、、」
「良かった。」

そう言って、千空くんは微笑んだ。

千空くんの微笑みにドキッとするわたし。

千空くんと手を繋ぐの、全然嫌じゃない。
むしろ、なんてゆうか、、、恥ずかしいけど、気持ちが跳ね上がる感覚になる。

この感覚は何だろう。

今までに感じたことのない感覚、、、
これって、、、恋?

「手を繋ぐって、何かいいな。」
「えっ?」
「何か、一人じゃないって思える。なごみの手、、、俺、好きだわ。」

千空くんの言葉に照れてしまい、何と返して良いか分からなかったけど、でも、、、嬉しかった。