そばにいるって、君が忘れないように


私はそれを受け取って言った。


「カスミソウの花言葉が幸福とか、感謝って意味なんです。貴方《あなた》がここの店に来てもらったことに感謝だし、そのあなたに、幸福が訪れますようにって願いを込めました」と彼は照れ臭そうに言った。


「あ……ありがとうございます。じゃあ……これで、お願いします」


玄関の扉を開けたあと「花、買って来たよ」と私はカスミソウを見つめて言った。

ありがとう、と言いながらおばあちゃんはキッチンの方から出て来た。


「どれどれ? ……あらァ、カスミソウ? カスミソウってこんなにおしゃれだったっけェ?」と言っておばあちゃんは私の手からカスミソウの花束を持ってキッチンに向かった。




次の日。
 
昨日五人がいなかったことが気がかりで、今日はいるのかと心配だった。

 
昼休みの時間、いつものベンチに向かってもみんなの姿がなかったので、私は秘密の教室へ急いだ。

私は勢いよく扉を開ける。


「うぇやっ!?」
 

近くで筋トレをしていたキングが猫のように飛び上がった。


「の、のどか……?」
 

純斗くんは太陽の光に照らされている。


「どうした? すごい顔して」