「来たんだ」
亮先輩はポケットに手を突っ込みながら私の方に歩み寄って来た。
「なんでこの居場所知ってるん?」とキングがスクワットを中断した。
「俺が教えたんだよ」
亮先輩は言った。
「あの……」
私は五人の様子を伺いながら話し出した。
「みなさんの連絡先を教えてください!」
私は叫ぶように言った。
その声に五人全員が固まり、沈黙が時間をうめていく。
ン? ナンダ、コノ、空気感ハ……?
怖クテ、目モ開ケラレナイ。
すると、
「わしら……スマホ持ってないんよ」
キングが言った。
その言葉に、今度は私が固まってしまう。
「一人も……ですか?」
