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優弥side
僕はのどかの手をとった瞬間、今まで感じることができなかった何かを感じられた気がした。
のどかには笑顔でいてほしい。
僕たちがそばにいられるときまで。
僕たちはのどかのことをずっと笑顔にさせられるようにしなくちゃ。
ある意味それが僕たちの役目なのかもしれない。
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のどかside
今日は日直だっので学級日誌を書いていて、気づけば教室にいるのは私一人だけになっていた。
残る仕事は黒板を消すことくらいだろう。
私は誰もいない教室が何となく心地よかった。
ほかの物音は一つもしない。
教室に響くのは私が消している黒板消しの音だけ。
鼻歌交じりで作業をしていると「あれ」と女の子の声がした。
クラスメイトかなと思い、後ろを向くと、一人の女の子が立っていた。
はっとする。
「あ、どうも」と私は焦りを隠しながら言った。
「今日あなた日直なの? 大変よね、日直」
中江だった。
ゆっくりと彼女は私の方へ近づいてくる。
どうしよう……私、何かしたかな。
私もあの子と同じように蹴られる……。
私は怖かった。
ただただ、恐かった。
先日屋上で見たあの光景がフラッシュバックするかのように私の脳内に写し出される。
同時に、昔の映像も……。
やだ、やだ、やだ、やだ。
「のどかちゃん」
その人は眠っている棘を隠すような声で言った。
