そばにいるって、君が忘れないように



「──っ!」


三人の女子で、一人の女子をいじめていた──いじめ現場だった。
 

たしか、あの女子グループって……同じくらいクラスメイトじゃなかったっけ。


リーダー核であろう中江が被害者の子の髪の毛をむしるように引っ張っていた。

泣きながら首を横に振り、その子はなにかを中江らに訴えている。

それを見て中江らは笑いあっている。

次の瞬間、中江は被害者の女子を蹴った。
 

蹴った。
蹴った。 
蹴った。


「──っ!」


いじめられていたときのことがフラッシュバックのように甦る。

思い出したくもない、あの記憶。

同じように蹴られたあの日のことを──。


目からは涙が知らず知らずのうちに流れていた。
 
すると突然、後ろから手が伸びてきて、私の目を覆った。

 
なに、誰っ!?   

やめてっ!