そばにいるって、君が忘れないように

 
 
耳を澄ましてみると、微かではあるが胸のあたりから寝息が聞こえるような気がする。
 

なんてこった。

この状況で寝た?


恐る恐るのどかを体から剥がしてみると、ぐだ~っとした状態で眠っていた。

まるでこんにゃくみたいだ。

揺らすと、そのままグニャングニャン揺れる。

つい、笑ってしまった。

 
のどかを抱きかかえてベッドに寝かす。

夏だとはいえ、エアコンが効いているのでお腹を冷やしてはいけない。

肌がけをそっとかけてあげた。

 
そして俺はのどかの頭を優しく撫でた。

のどかのすやすやと寝ている顔。


昔から変わらないね、この顔。

すごく、とっても、かわいくなったね。

大人になったな……。


「いい夢見てね」

 
そして俺は部屋の扉をゆっくりと開け、部屋を出た。