そばにいるって、君が忘れないように

私が驚いたのはあの五人の姿が見えたからだ。

地面の小石を蹴って遊んでいる優弥先輩や相変わらずスクワットをしているキング。

創先輩と亮先輩と純斗くんは楽しそうに会話をしている。
 

いやいや、これは幻覚かもしれない。

そんなに会いたいからって幻覚を見せることないでしょうよ私の脳よ!

 
私は二、三回、目をこすった。

五人は、家の敷地内の門のところに立っていた。
 
何度目を擦っても消えないのでどうやら現実らしい。


差し足忍び足で私は歩く。
 

なぜ先輩たちがここにいるのかも不明だし、ここで何しているのかも不明だ。

私は気づかれないようにして登校しよう。

べつに私を待っているということではなさそうだ。


「おはよう」


優弥先輩が穏やかな顔で私を見た。


「なんか忍者みたいな格好してるけど」と小悪魔に似た笑みを浮かべている。