そばにいるって、君が忘れないように



間に入って「おはよう! 私のどかって言うんだけど、これからよろしくね!」なんて言えるわけないしぃ。

そんなこと言ったら絶対引かれるに決まってるしぃ。

そもそも、そんな勇気ないしぃ。


私は、近くで楽しそうに笑い合っている女子たちをちらりと見る。

すると、その中の一人の女子と目が合ってしまった。

気まずくなり私は慌てて目をそらした。

キョロキョロしてると変な人だと思われるかなと思い、私は机に視線を落とした。


「はあ」


第一印象って大切なのに……! 

これじゃあ中学生の私のままじゃないか。

やっぱり私は人見知りで、人見知りは私なんだ。

人生って、そんな簡単に変わらないんだ。

ドンマイ、ドンマイ、私。


私は、机に向かって溜め息を一つついた。