そばにいるって、君が忘れないように



食堂に買いに行ったって亮先輩が行っていたけれど帰ってこなかった。


「さては、食堂で食べてたな、あいつら」と亮先輩がベンチから立ち上がって言った。


「じゃあ、残りの授業頑張ってね」

「はい、亮先輩も頑張ってくださいね」

「うん、ありがとう」


彼は、じゃあ、と言って先に校舎に入っていった。

私はお弁当をしまう。


「不思議な人たち……」


ひとりごとを漏らしてしまった。


どう見たって問題児には見えないのに……。

まあ、中にはチャラい人もいるけど。

そういえば、亮先輩以外の人たちもあまり食べているイメージがないような気がする。

私が気にしていなかったせいかな。

それにしても……こう……なんと言えばいいのか分からないけれども、先輩たちといるとどうも心が落ち着く。

気付かずに安らいでしまっている。

こんなことって普通、ありえるのだろうか。

これって、出会うべくして出会ったのだろうか。
 
ということは、これは……運命?


「ははははは」


そう思っている自分にも笑ってしまう。