そばにいるって、君が忘れないように



自分に問いかけるように、言葉を空に投げた。
  

この人たちといても苦じゃないし、逆に心が和らぐ。

昔からの付き合いのようでもあり、よい親友のようでもある。


「ねえ、のどか?」
 

私は視線を彼に移した。

近くにいたはずの他の人たちはいつの間にかいなくなってしまっていた。

創先輩は遠くで写真を撮ることに専念していて、優弥先輩はそのカメラの画面に映ろうと、走ったりジャンプをしたりして創先輩の邪魔をしている。


「ん?」

「えっと……昼休み、できるだけでいいから……いつものベンチに弁当食べに来てよ」


こちらに顔を向けた亮先輩の目は純粋そのものだった。

そして、俺たちい待ってるからさ、と言った。


急激に目頭が熱くなった。鼻がきりきりと痛む。


「もちろん行くよ……逆に、私でいいの……?」


 この言葉に亮先輩は微笑んだ。


「なに言ってるの、のどかだからだよ。俺らはもっとのどかと仲良くしたいって思ってる。迷惑じゃないならだけど」

「迷惑なんてイチミリも思ってないです! 逆に嬉しいです……私も仲良くしたいです」


私の居場所はここにあったみたいだ。

ずっと探してた。

やっと見つけたよ。