そばにいるって、君が忘れないように


「ちぇ、つまんねーの」と優弥先輩は口を尖らして地面を蹴った。


挑発失敗だったようだ。


たしかに、創先輩はいつも大切そうにカメラを抱えている。


その中に一体どんな写真を、思い出を収めてるのだろうか。

私はそれが気になった。

ただ今の私には、創先輩にお願いする勇気はない。

なにせ、あの創先輩だ。

クール、冷淡、冷徹、クールクールクールって感じでイケメンで高嶺の花。

なかなか自ら近づくこともままならない。


「ここ、いいところですね」


私はその場にそっと座り込んで、大きく息を吸ってみた。

おいしい。

新鮮で清々しい。


それを見た五人もゆっくりと野原に腰を降ろした。


「ここに寝ると、気持ちいいんだよ」と隣にいた亮先輩が教えてくれた。


彼は肘を立てて横になり私を見た。

そして、トントンと芝生をたたく。

まるで、隣においでと言っているようだ。