そばにいるって、君が忘れないように

「いや、たぶん、ほとんどは私のせいだと思いますけど。でも、キングと優弥先輩が歩いてるから……見ちゃうじゃないですか!」

「確かに、目の前を歩いていた僕ちゃんたちにも責任はある、かも、しれないね」と優弥先輩が少し首を傾けながら言う。


「へえ、見てたんだ」


亮先輩が真顔で私に言った。


「ま、まあ……」


イケメンだったからね、と私は心の中で呟く。

イケメン過ぎて目眩までおこったからね。


「よし! 今日はお詫びとして、わしがのどかを教室までおんぶしていってやる」


キングは目の前で私をおぶる体制をとった。

さあ、いつでもこい、と言わんばかりに手を広げている。


「ちょっと、恥ずかしいから早く立ってくださいよ」
 

今は登校する時間帯だからいろんな人たちがチラチラとこちらを見ている。

高校生になって注目されることが多くなった気がする。


私はできるだけ目立たないように生活がしたのにぃ。



結局、私は普通にひとりで松葉杖で教室へ行った。

荷物を持っててくれた純斗先輩からは一年生のフロアになったところですべて手渡してもらった。

純斗先輩を教室まで入れることは可能だが、私がしたくない。

誰が、どんな目で見ているか分からないから。

できるだけ敵は作りたくないとは思う。

できるだけね……。