そばにいるって、君が忘れないように





「あれっ? きみ……!」


ビックリして、その声の持ち主の方へ視線を向ける。


「あ……」と私も思わず、声を漏らしてしまった。


だって──。


「きみ、転んだ子やない?」と薄い金髪の男子が言った。


「ちょ、ちょ……そうですけど、転んだ子っていうのは止めてくださいよ!」と私が焦って手だの足だのをぶんまわしながら言うと「やっぱりそうやん、転んだ子だ!」と薄い金髪がはやし立てた。


やめてほしい……。

本当に、恥ずかしいから、やめてよ……。


「えっ、転んだ子って何?」と純斗先輩が興味深そうに言った。


「廊下で派手に顔から転んだんだよー」

 
プリンヘアーが言った。
  

それを聞いて大げさに笑う三人を私は睨みつけた。


「何で転んだわけ?」


創先輩が笑いながら私に聞いてきた。


「んっと確か……何かに引っかかって……」と私が口を尖らせて言うと「いえ、その下にはなにもありませんでしたー!」と金髪男が言う。
 

その一言でもっと笑い声が大きくなる。


あーあ、もう駄目だ……。

消えてしまいたい……。