そばにいるって、君が忘れないように



一人は薄い金髪で、もう一人はプリンヘアーだった(ほとんど金髪で、生え際数センチが普通の黒い髪色)。

その二人の放つオーラがすごすぎて、私は目を離せずにいた。


バタン――!!!


何かに躓いたのか、目眩のせいか分からないが、私は廊下のど真ん中で大の字に転んでしまった。


やっちゃった……。


周囲にいた女子たちが、私のことを見ながらクスクスと笑っているのが分かる。

私が持っていた教科書やノートは廊下を滑って遠くに行き、ペンケースはフタが開いて中身が散らかっていた。


転んだとき、右足に雷が落ちたかのような痛みが私を襲った。


「大丈夫……?」


驚いた様子で近寄って来たのは、さっきまで見ていたイケメンの二人だった。

一人は私の散らかった物を拾い集め、もう一人は私のことをゆっくりと起こしてくれた。


「すいません、すいません、すいません……」


恥ずかしさから私は顔を上げられなかった。

ただ挙動不審に動くことしかできなかった。


「はい、どうぞ」


物を集めてくれていた人が、教科書類を手渡してくれた。


「大丈夫?」

「あ、大丈夫です……すいませんっ」
 

私は恥ずかしさのあまり、よく見ずに受け取ったあと、逃げるようにその場から離れた。