そばにいるって、君が忘れないように

のどかはすっと立ち上がり、勢いよく抱きついてきた。


「おおっと……」







キングside


「あれ? 亮ぉ?」
 

純斗がさっきから亮のことを探し続けている。


「亮いないの?」と優弥が尋ねる。


「うん」

 
わしは、だいたいは見当がついていた。

きっと、のどかと会っているのだろう。

 
あの花火の後からなんだか二人の雰囲気が違うような気がしていた。

きっと、のどかは亮のことが好きなはずだ。