そばにいるって、君が忘れないように


学校からかえってきたので、いつも通り縁側の淵に腰かけて中庭を眺める。

中庭を見つめながら、今日あったことなどを思い出し、嫌なことや疲れたことをすべて浄化させる。

これがいつの間にか私の日課になっていた。

趣があって大小異なる木々に、ゴツゴツとした石たち、そして所々には苔が覆い茂っている。

なんといっても、この、ちょろちょろ、という水の音と、カコン、という竹の音。

この、ししおどしが一番好き。



──カサカサ


一ヵ所だけ草が揺れている。   

今日は風もなく、過ごしやすい日だ。

それに、周りの草は揺れていなのに、そこだけが揺れている。

変だ。


──カコン


まさか……!


目を凝らして見ていると、草の陰から一瞬だけ小人が出てくるのが見えた。


「やっぱり」