そばにいるって、君が忘れないように

でも、伝わっているはず。

亮先輩は私の口を見た後、ふっと微笑んだ。

 

花火大会が終わった後、私たちは夏祭りの余韻に浸りながら、帰り道を歩く。


「いやー楽しかった!」
 

キングがるんるんで言う。


「ぼくちゃん、金魚捕まえならなかったのが心残りだよ。キングばっかり捕ってさ!」と優弥は少しへそを曲げているようだった。


「優弥が下手だっただけでしょぉ」と純斗くんが笑った。


亮先輩は何も言わずにただ会話を聞いて微笑んでいた。
 
キスをした後、別に喋った記憶はない。

 
とうとう、家に着いてしまった。
 
私は五人に見送られながら、玄関に入ろうとしたとき、亮先輩が私の名前を呼びながらこちらに走ってきた。


「亮先輩、どうしました?」

「公園で待ってるから。少し時間が経ったら、来てくれる?」


それだけ言って、また走って戻ってしまった。