そばにいるって、君が忘れないように

私は彼にふっとほほえむ。

と、亮先輩もふっとほほえみ返した。


「おい。二人だけの世界やめろ」
 

創先輩が私たちを睨んでいた。

 
創先輩、子どもみたいな顔してる。

嫉妬するなんて、意外とかわいいなぁ。

言ったら、拳が飛んできそうだけど……。

 
だいぶ暗くなってきて、提灯やらなにやらが点ってくる。

まわりを見れば手を繋いだりしている恋人たちがやたらと目に刺さってきた。

 
──のどかのこと……好きみたい

 
そういえば、あれからというもの、あのことについて亮先輩から話してくれることはまだない。

というか、あれは告白だったのだろうか。

友達として、とか。

この人たちのことだから、いろんな人に好きって言いそうだし。