そばにいるって、君が忘れないように

「お、やっと来たか」

 
創先輩が向こうに手を振りながら言う。

その方向にはだるそうに歩く亮先輩がいた。


「勝手に消えないでよ」と亮先輩が私たちの座るベンチに袋を置いた。「気づいたら後ろに創いないしさ」

 
そんな亮先輩を見て、にひひと笑う創先輩。

 
本当にこの人たちって仲良いんだなぁ。

お互いをディスったり、バカにしたりしても愛みたいなものが感じられるんだよね。

お互いを深く信頼しているように見える。

これってただの友情だけで育まれるものなのかな、なんて考えてしまう。

本当に不思議な人たちだ……。


「はい、のどか」と亮先輩がりんご飴を私に手渡してくれた。

 
苦労して亮先輩が買って来てくれたりんご飴……一生とっておきたいくらい……。


「ありがとう」