そばにいるって、君が忘れないように

初めて聞いた言葉かのような反応をする。

創先輩の顔が一瞬曇ったように感じた。

目が少し潤んでいる。
 
何も話さなくなってしまった創先輩が心配になり、私は彼を覗いた。
 

「創先輩……?」

「あ、わりぃわりぃ。ちょっと考えごとしてた。……おう、できればなりたいなって思ってるよ、写真家に」

「私創先輩の写真好きですよ。将来、展示会とかしたら呼んでくださいね! ぜったいに行きますから!」

 
創先輩はそんな私を見て、鼻でふっと笑った。


「なんで笑うのー?」

「かわいいから」

 
耳を疑ってしまうくらい、即答だった。


「ちょ、やめてくださいよぉ!」
 

私は照れているのを誤魔化そうとして大量のわたあめを頬張った。


──パシャ