そばにいるって、君が忘れないように

「おっ、のどか!」

 
軽々しい走りで彼は私たちのところに来た。 


「いたなら言ってよ。もっとかっこいいところ見せられたのに」

「十分……かっこよかったです」

 
本心だった。


「マジで? なら良かった」

 
汗を滴しながらキングは眩しいほどに笑った。


「で、二人でなにしてるん?」

「あっ、純斗くんのダンスが見たくて」 

「純斗か……確か今日ダンス部って休みやったんじゃないかな、たぶん」

「あ? そうだっけ」と創が言う。


「えええ……ダンス見れないの? がーん……」

「純斗のダンスは凄まじいぞ。男のわしでも惚れる。前回、なんちゃら大会で優勝したしな」と腕を組みながらキングが言った。