そばにいるって、君が忘れないように

創先輩、今日来てるかな?

 
扉がほんの少し開いていたので、そこから中を覗く。

そこには日の光に照らされている創先輩だけがいた。

しんと静かな空間でカメラの画面を見ている。

撮り貯めた写真たちを見ているのだろうか。

 
ガラガラと音を立てると、すっと彼がこちらを見た。
 
私を見ても全く声を発さない。

私は動かず、仁王立ちのままだ。


「……ちょ、なんか言ってくださいよ!」
 

私が言うとやっと彼は笑いはじめた。


「なにしに来た」

「え、なにしてるのかなぁーって」

「作業してんに決まってんだろ」

「ふぅーん。いやそう言えば、部活してるみんなを見たことなかったなぁって思って。近かったからまずここに来たんですぅ」