そばにいるって、君が忘れないように

キングはおもむろに立ち上がった。


「それを武に言えばいいんちゃう? 止めたいって」

「え……?」

「簡単なことや。自分が思っていることを相手に言えばいいんや。もし、またうまくいかなかったら、いつでもわしらの所に来い。いつでも慰めるし、ぎゅーでもなんでもしたる」

 
キングが普段よりもより頼もしく見えた。


「ありがとう、キング……」

 
夜空に輝く星が二人を優しく見守っている。
 
今日は一段と美しい夜だ。

 
キングの犬がヘッヘッと言いながらこちらに笑顔を向けている。


「この子、名前なんて言うの?」

「コロやで」

「コロ……。コロちゃん!」
 

私が呼ぶと、コロはとととと、と寄ってきた。