そばにいるって、君が忘れないように

俺の言葉に五人全員が固まった。


「あ……のどか、そうなのぉ?」と可愛げのある男がのどかに尋ねた。


「あ……えっと……」


長年一緒にいた俺なら分かる。

この声は「違う」と言いそうな、いや、「違う」と言いたがっている声つきだった。


「そうだって言ってるじゃないですか」
 

俺は隣にいたのどかの右手を握った。


「……そうか。じゃ、帰るぞ」
 

キリッとした目つきの男が、繋ぎあっている俺たちの手を見た後そう言って先に歩き始めた。


「ちょ、創」
 

他の男が呼んでも止まる様子はない。

観念したのか残りの四人も帰って行った。

ふとのどかを見ると、のどかはじっと、ただまっすぐに、あの五人を見ていた。