そばにいるって、君が忘れないように

「ごめんごめん! 遅れた」

「何分待たせんだよ」

「いやぁ、これで完璧」と言って、のどかは俺に絆創膏が貼ってある膝を見せた。


「おう。次からは気を付けろよ」

「はいはい」

 
さっき、のどかは階段から滑り落ちてひざから血を出した。
 
俺が一人で待っていた理由は彼女が保健室から絆創膏を盗みに行っていたからだ。


今度こそ一緒に帰ろうと歩き始めたとき、外にあの五人がいることに俺は気がついた。


「のぉどか!」と一人の男がこちらに走ってきた。

それにつられて残りの人たちもこちらに迫ってくる。


「のどか、帰ろう」と優等生っぽい男が言った。


「今日は俺と帰るんで」
 

俺は少々威嚇するかのように五人の男たちに言う。


「あ、そうなん?」と金髪の男が言った。


「それに……こいつ俺の彼女なんで」
 

俺は、そう言った。