そばにいるって、君が忘れないように

ただの口喧嘩じゃんか。
 
ま、これも昔みたいでいいか……な?


「なによ、そのため息」とのどかは口をふくらましている。


「今日、一緒に帰ろうな」
 
 
のどかは少し考えたあと「いいよ」と答えた。
 
本当は、あの人たちと帰りたかったのかもしれない。

いつも一緒にいるあいつらと……。

 

俺は、のどかと一緒に帰るために昇降口で彼女を待っていた。
  
 
昔もよくこうやってあいつのこと待ってたな。

幼稚園のときも、小学校のときも。

俺たち、仲良かったんだな。

本当は中学校でだってそうしたかった……。


パタパタと走ってくる音がする。

この足音はきっとのどかだろう。

何百回、何千回と聞いてきたこの足音。