そばにいるって、君が忘れないように

本当に彼女だったらなあ……なんて、叶うわけないか。


「なに笑ってんねん」とのどかは口を尖らせた。


「私だってやりたくてやってるわけじゃな──」
 
 
あまりにも声がでかかったので俺はのどかの口を手で塞いだ。


「黙れよ、うるさい」と俺が言うと、のどかは俺の手を無理やり剥がした。


「そっちがうるさいわっ」

「おいおい、彼女らしくしろ」
 

顔をしかめながら俺は必死に訴えるが、返ってきたのは、あっかんべーだった。


俺たち……昔みたいに戻ってる、気がする。

まるで、あの中学校時代がなかったかのようだ。


「はあ……」
 

俺は頭をかかえた。
 
 
これは全然カップルらしくない会話だ。