そばにいるって、君が忘れないように

女子の中になかなか馴染めなかった私にできた最初の友達が武だった。

中学生になるまでは本当に仲がよかった。

もう親友っていう勢いだった。

いや親友だった。

間違いない。
 

私のことを昇降口で何分も何十分も待っていてくれるし、一緒に遊んでくれるし、嫌な虫はすぐに追い払ってくれるし、嫌いなものもすぐに食べてくれるし……良いところなんてキリなく挙げられる。

私はきっと武のことを友達としてとても大好きだったんだなって今でも思う。

 
そういう武だったから断れなかったんだ。

中江に殺されるって分かっていても断れなかった。

いちよう、武のことを今でも大事に思っているんだな、わたし。