そばにいるって、君が忘れないように


五人のことを考えるといつも心が安らぐ。

私たちは運命の糸で繋がっているかのように感じる。
  

会いたい……。
 
こう思ってしまう私はおかしいのだろうか。
 
会って、話したい。
 
近くにいたい。
 
顔が見たい。
 
触れたい……。


「私、狂った?」
  
 
いつも狂ってるよって優弥には言われそうだな。


「ふっ」

 
そんな想像をしては一人で笑う。

 
ん……?

 
誰かの存在を感じて横を見ると、そこには寝ている私を見下ろすようにして座っている純斗くんがいた。

私はひどく驚いたが、彼はいつもと違って静かだった。
 
私のことをじっと見つめている。