そばにいるって、君が忘れないように



「もしかして、あの人たち?」

「えっ? あ……まあ、うん。ごめん」

「おっけ、分かった。また今度誘うわ」

 
そう言って武は自分の仲間のところへと行った。


《《ま》》《《た》》!? 
 
いやいや! 

誘わなくていいから!


──ちょっと相談があって

 
相談? 

なんだろう、相談って。

 

私が女子トイレで手を洗っていると、中江マキとその取り巻きたちが入ってきた。


「のーどかちゃん。ねえ、のどかちゃん? こっち向いてくれる?」

「は、い」

 
私は言われるがまま中江マキのほうに体を向けた。


パンっ──!


「いっ……」