そばにいるって、君が忘れないように



僕たちは毎朝のどかのカバンの中に入って、のどかを待つ。

そうすれば気がつけば学校というところに着いているし、それに、その方がずっとのどかのそばにいられるから。


でもあの日は、カバンがいつもと違う位置にあって、僕たちは入りそびれてしまった。

だから、その日は学校に行けなくて……のどかに心配な思いをさせてしまった。

のどかを守る立場として、あのミスはあってはならないことだ。
 
僕らは固く反省をした。

もうあんなミスはしない。

のどかを守るために僕たちがいるのに、のどかのそばにいなかったら意味がない。

しっかり、のどかのそばにいないといけないんだ、絶対に──。






のどかside


このごろ、教室内の雰囲気がよくない気がする。
 
理由は分かっている。

あの連絡先よこせ女こと中江マキのせいだ。


中江マキが私のことを言いふらしたのだろう。
 
私は悪い女だって。

簡単に嘘をつく性格の悪い女だって……。
 
もう、この教室に私の居場所なんてどこにもないんだ。

きっと。