僕たちは毎朝のどかのカバンの中に入って、のどかを待つ。
そうすれば気がつけば学校というところに着いているし、それに、その方がずっとのどかのそばにいられるから。
でもあの日は、カバンがいつもと違う位置にあって、僕たちは入りそびれてしまった。
だから、その日は学校に行けなくて……のどかに心配な思いをさせてしまった。
のどかを守る立場として、あのミスはあってはならないことだ。
僕らは固く反省をした。
もうあんなミスはしない。
のどかを守るために僕たちがいるのに、のどかのそばにいなかったら意味がない。
しっかり、のどかのそばにいないといけないんだ、絶対に──。
*
のどかside
このごろ、教室内の雰囲気がよくない気がする。
理由は分かっている。
あの連絡先よこせ女こと中江マキのせいだ。
中江マキが私のことを言いふらしたのだろう。
私は悪い女だって。
簡単に嘘をつく性格の悪い女だって……。
もう、この教室に私の居場所なんてどこにもないんだ。
きっと。
