〇聖カメリア女学園高等部の校舎・廊下(夕方)
N(ナレーション)「私立聖カメリア女学園。元々は華族の女性のために開かれた学校。現在は、難関大学への進学実績もある私立学校として名を馳せている。れっきとした進学校だ。しかし、その本質はやはり〝御嬢様の通う女子校〟である。つまりは」
伊織、廊下を歩く途中、たくさんの生徒から声をかけられる
同級生「ごきげんよう、伊織さん。これからサンセットを見ながら、お茶はいかが?」
下級生「わ、わたくしのおうちに、新しいアクアリウムができましたの」
上級生「あら伊織さん。これから銀座に行きますの。ぜひ御一緒に」
N「交流会へのお誘いの嵐である。
人脈を築くため。情報のやり取りをするため。この楽園での日常を謳歌するために、この学校の生徒達は交流する。
しかし、生徒の99%が幼稚舎からのエスカレータ進学。すなわち顔見知りばかりである。そのため、残り1%の、外部からの入学生は」
伊織、微笑みながらも歩き続ける
伊織「ごきげんよう。せっかくのお誘いなのに御免なさい。実は、生徒会の仕事の持ち帰りで」
〇聖カメリア女学園高等部の校舎・グラウンド(夕方)
ボーイッシュな陸上部の女子高生(高等部一年の新入生)、女子生徒に囲まれ、困ったように笑っている
〇聖カメリア女学園高等部の校舎・中庭の東屋(夕方)
どこか妖艶な女子高生(高等部三年)、女子生徒に囲まれながら、優雅に談笑している
〇聖カメリア女学園高等部の校舎・廊下(夕方)
N「この通り、ちょっとしたハーレム状態である」
女子生徒達、伊織が去った後、肩を落とす
同級生「やはり準備で忙しいんですのね。共学に通った経験がお有りとはいえ、初対面の殿方とのお茶会なんて」
下級生「殿方となんて、何をお話すればいいんでしょう」
高等部二年と一年がざわつく中、三年が微笑む
上級生「気に病む事は無くってよ。わたくし達は聖カメリア女学園の生徒。常にその誇りを忘れないように。それが一番大切なのだから」
下級生「はい……!」
同級生「宜しければ皆様、お茶会に。実は今日、採れたての苺を使ったアフタヌーンティーを御用意していますの」
下級生「まあ、ぜひ!」
N(ナレーション)「私立聖カメリア女学園。元々は華族の女性のために開かれた学校。現在は、難関大学への進学実績もある私立学校として名を馳せている。れっきとした進学校だ。しかし、その本質はやはり〝御嬢様の通う女子校〟である。つまりは」
伊織、廊下を歩く途中、たくさんの生徒から声をかけられる
同級生「ごきげんよう、伊織さん。これからサンセットを見ながら、お茶はいかが?」
下級生「わ、わたくしのおうちに、新しいアクアリウムができましたの」
上級生「あら伊織さん。これから銀座に行きますの。ぜひ御一緒に」
N「交流会へのお誘いの嵐である。
人脈を築くため。情報のやり取りをするため。この楽園での日常を謳歌するために、この学校の生徒達は交流する。
しかし、生徒の99%が幼稚舎からのエスカレータ進学。すなわち顔見知りばかりである。そのため、残り1%の、外部からの入学生は」
伊織、微笑みながらも歩き続ける
伊織「ごきげんよう。せっかくのお誘いなのに御免なさい。実は、生徒会の仕事の持ち帰りで」
〇聖カメリア女学園高等部の校舎・グラウンド(夕方)
ボーイッシュな陸上部の女子高生(高等部一年の新入生)、女子生徒に囲まれ、困ったように笑っている
〇聖カメリア女学園高等部の校舎・中庭の東屋(夕方)
どこか妖艶な女子高生(高等部三年)、女子生徒に囲まれながら、優雅に談笑している
〇聖カメリア女学園高等部の校舎・廊下(夕方)
N「この通り、ちょっとしたハーレム状態である」
女子生徒達、伊織が去った後、肩を落とす
同級生「やはり準備で忙しいんですのね。共学に通った経験がお有りとはいえ、初対面の殿方とのお茶会なんて」
下級生「殿方となんて、何をお話すればいいんでしょう」
高等部二年と一年がざわつく中、三年が微笑む
上級生「気に病む事は無くってよ。わたくし達は聖カメリア女学園の生徒。常にその誇りを忘れないように。それが一番大切なのだから」
下級生「はい……!」
同級生「宜しければ皆様、お茶会に。実は今日、採れたての苺を使ったアフタヌーンティーを御用意していますの」
下級生「まあ、ぜひ!」
