いつも隣りにいた華が居なくなったのは高学年の頃。
幼稚園の頃から大人しい華は友達も少ない。
それでも可愛いから男子からは憧れの存在。
ただたまに近付いてきたヤツには、こっそり『親公認だから、黙ってて』と言って遠ざけていた。
いつも一緒にいるから付き合っていると思われてるけど、まだ付き合ってはいない。
ある日、華の数少ない友達から華が虐めに遭ってると聞かされた。
「佐伯君、華のこと知ってる?」
「華のことって?」
「佐伯君は華の親に頼まれて面倒見ているって、先生の子供だから断れなかったとか」
はぁ、言われたことねーし、
「藤堂君と天秤にかけてるとか…、」
藤堂と噂になるくらいに仲良かったのか?
とにかくみんな勝手なことばかり言って、ほっといてほしいのに。
それから直ぐに、事件があった。
「鮎川、上級生に呼び出されてたよ」
走って行ってみると、華は女子に囲まれていた。
『幼なじみって言うだけで、航輔君を独り占めしないで!』
えっ、いや俺、ものじゃねぇし。
『航輔君を縛り付けないであげて』
今はまだ、何もない。
『顔もブスだけど性格までブスって、グリコブスって言うの知ってる?もうお手上げって!』
おまえの方が板に付いたかまぼこブスだ!
俺に気が付いたのかみんなが黙った。
先生がやって来た。
「おまえら何してるんだ!授業が始まるぞ」
もう華に近付かない方が良いのかなぁ。
迷惑を掛けてる自覚が無かった。
幼稚園の頃から大人しい華は友達も少ない。
それでも可愛いから男子からは憧れの存在。
ただたまに近付いてきたヤツには、こっそり『親公認だから、黙ってて』と言って遠ざけていた。
いつも一緒にいるから付き合っていると思われてるけど、まだ付き合ってはいない。
ある日、華の数少ない友達から華が虐めに遭ってると聞かされた。
「佐伯君、華のこと知ってる?」
「華のことって?」
「佐伯君は華の親に頼まれて面倒見ているって、先生の子供だから断れなかったとか」
はぁ、言われたことねーし、
「藤堂君と天秤にかけてるとか…、」
藤堂と噂になるくらいに仲良かったのか?
とにかくみんな勝手なことばかり言って、ほっといてほしいのに。
それから直ぐに、事件があった。
「鮎川、上級生に呼び出されてたよ」
走って行ってみると、華は女子に囲まれていた。
『幼なじみって言うだけで、航輔君を独り占めしないで!』
えっ、いや俺、ものじゃねぇし。
『航輔君を縛り付けないであげて』
今はまだ、何もない。
『顔もブスだけど性格までブスって、グリコブスって言うの知ってる?もうお手上げって!』
おまえの方が板に付いたかまぼこブスだ!
俺に気が付いたのかみんなが黙った。
先生がやって来た。
「おまえら何してるんだ!授業が始まるぞ」
もう華に近付かない方が良いのかなぁ。
迷惑を掛けてる自覚が無かった。



